同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「ん? プールサイドのベンチに置いてあったらしいよ。俺へのプレゼントだと思ったスタッフが届けてくれたんだけど。もしかして、綾乃からの?」
千景くんも起き上がってわたしの隣までくる。
変な方向に寝ぐせがついた髪を見て、思わず噴き出しそうになった。
……可愛い。
「もしかして、昨日走り回ってたのって……」
顎に手を当てながら、まさかといった表情。
──ギクリ
「こ、これは、ちょっと渡せないっていうか。千景くんは色んな人から、もっといいものもらってるでしょ?」
自分のものが他人のものよりも劣っているような気がして、どうしても卑屈になってしまう。