同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「ま、あたしは全然好みじゃないけど。桐ケ谷の他にもふたり有名な特Sクラス所属の男子がいて、スリートップで目立ってるの。もちろん桐ケ谷がダントツだけど」
聞けば聞くほど、千景くんの存在が遠くなっていく。
まさに雲の上のような人。
「あたしたちのような一般クラスの人間が、特Sクラスに相手にされるわけないからね」
「そうなの?」
「そうよ、見向きもされないわ。だからみんなああやって崇めてるの。桐ケ谷なんて、特に女嫌いで有名だからね」
女嫌い……?
とてもそんな風には見えないけど、千景くんってすごいんだなと改めて思う。
あれだけの女の子からの熱視線にさらされても、表情ひとつ変えずに堂々としているなんて。