同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
わたしはというと、女の子たちが引いて出来上がった花道をうつむきながら進む。
ひしひしと突き刺さる視線が痛い。
うぅ、みんなわたしを睨んでるっ。
しばらくすると、千景くんはピタリと足を止めてこちらを振り返った。
「綾乃」
「は、は……っ」
はい、と言いかけて口元を押さえる。
敬語ダメなんだっけ!
「どうしたの? 千景くん」
「新しいクラスはどうだった?」
「クラス?」
心配してくれてるのかな?
「なかなか楽しそうな人がたくさんいた、かな。お友達もできたし」
「友達? 誰?」
なんだか少し低くなった千景くんの声。