同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

「ひとりじゃないから」

「千景、くん……っ」

「なにがあっても、ずっと綾乃のそばにいる」


そう言い力強く抱きしめられると、体の震えがだんだんと収まってきた。


不思議……。


千景くんがいてくれるととても心強くて、恐怖心が徐々に和らぐ。


「落ち着くまで一緒にいるよ。とりあえず、ベッドに行こっか」


今度は体がふわっと宙に浮いた。


「……っ」


抱きかかえられて、お姫様抱っこの態勢だ。


「わ、わたし、重いから……っ」

「ん? 全然余裕」


千景くんの透き通った声がやけに近くで聞こえて、さっきまで震えていたはずなのに……。


今度はドキドキが止まらないなんて。


ああ、もう、わたしの心臓うるさい……っ。


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