トッキーチャックGOGO
そうと決まれば、話は早かった。
ナイフがあるとか無いとか、経験があるとか無いとか、そんなものはどうでもよくて、ただ殴るだけだ。

さっ、と距離を詰めて間隔を置く。
これ、俺の間合い。
ナイフで刺される事は無いと思うが、ジャブで牽制。
反応出来ず。
踏み込むと同時に、右ストレート!
キレイに顎に入った。
いい感じ。手ごたえ。
スローモーションみたいに、顔が歪むのがわかる。
動体視力の賜物だね。
馬鹿みたいに、きれいに吹っ飛んで路地に転がった。
そのまま、動かない。

ただ、これ以上関わりたくないので、踵を返して今来た道をダッシュ!
なんか女の子が叫んでるけど、無視して振り向か走る。

右拳の感触を確かめる。
うーん、気持ちいい。
拳に異常もない。
快心の一撃だ。









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