トッキーチャックGOGO
この店の制服は、法被に襷掛け捻り鉢巻きと祭に出るようなスタイルである。
グラスを運んで来たお姉さんに、気を奪われていた。気風のよさ、こちらからの冷やかしへの返しのバイタリティ。
なんとも聡明で屈託のない感じ。
こんな風に接客できたらな、と素直に感心していた。
派手な髪色やピアスの数々なのに、場をわきまえているというのか、尊敬に値する。
と、その髪色に目がいった。
ピンクにも見えるブロンド…。
あれ?この髪色…。
顔をよーく凝視してみると、メイクは薄めのナチュラルだが、あの女性だった。
私を拉致から救ってくれた、燕脂のボンテージの…。
こんな所で…。
遭う…。
偶然の産物に鳥肌が立った。
思わず見とれてしまった。
すると、お姉さんが、
「何か用ありますか?」
と尋ね、ハッとして
「あ、なんでも!」
と、かぶりを振ると、ニコッとしながら会釈してから、小さくウインクしてみせた。
え!
え!
え!
覚えてた?
お姉さんが立ち上がって向こうを向いたので、すかさず名札を盗み見た。
アルファベットで、
HIMEと書いてあった。
ヒメ…?
グラスを運んで来たお姉さんに、気を奪われていた。気風のよさ、こちらからの冷やかしへの返しのバイタリティ。
なんとも聡明で屈託のない感じ。
こんな風に接客できたらな、と素直に感心していた。
派手な髪色やピアスの数々なのに、場をわきまえているというのか、尊敬に値する。
と、その髪色に目がいった。
ピンクにも見えるブロンド…。
あれ?この髪色…。
顔をよーく凝視してみると、メイクは薄めのナチュラルだが、あの女性だった。
私を拉致から救ってくれた、燕脂のボンテージの…。
こんな所で…。
遭う…。
偶然の産物に鳥肌が立った。
思わず見とれてしまった。
すると、お姉さんが、
「何か用ありますか?」
と尋ね、ハッとして
「あ、なんでも!」
と、かぶりを振ると、ニコッとしながら会釈してから、小さくウインクしてみせた。
え!
え!
え!
覚えてた?
お姉さんが立ち上がって向こうを向いたので、すかさず名札を盗み見た。
アルファベットで、
HIMEと書いてあった。
ヒメ…?