トッキーチャックGOGO
私とTCの事情
私とトッキーチャックの話をしよう。
私はヒーローではない。
彼らに遭ったのは、偶然だった。
まず、シイナ。
彼は今とは違う店で、居酒屋の店長として働いていた。
私はその店に来店した客だった。
彼に接客してもらっている時に、奇妙な事に気がついた。
匂い。
なんの匂いだろう。
彼から香る匂いは、臭いだった。
腐臭。
うっすらだが、心地がいいものではなかった。そうしていると、注文した皿を置いた彼の手から何かが落ちた。
小指だった。
それに気づいた彼は、それをサッと拾うとポケットに仕舞うと一言、
「すみません、腐ってました」
と笑ってた。
それから、何十分か食事をしていたが、その後シイナが近づいてくると、笑顔で右手を見せてきた。
小指が生えていた。
笑いながら、
「見られちゃったもので」
と首を傾げてみせた。
なんという回復力。そういう類の人間なのだ。
連絡先を交換して、店を出た。
私はヒーローではない。
彼らに遭ったのは、偶然だった。
まず、シイナ。
彼は今とは違う店で、居酒屋の店長として働いていた。
私はその店に来店した客だった。
彼に接客してもらっている時に、奇妙な事に気がついた。
匂い。
なんの匂いだろう。
彼から香る匂いは、臭いだった。
腐臭。
うっすらだが、心地がいいものではなかった。そうしていると、注文した皿を置いた彼の手から何かが落ちた。
小指だった。
それに気づいた彼は、それをサッと拾うとポケットに仕舞うと一言、
「すみません、腐ってました」
と笑ってた。
それから、何十分か食事をしていたが、その後シイナが近づいてくると、笑顔で右手を見せてきた。
小指が生えていた。
笑いながら、
「見られちゃったもので」
と首を傾げてみせた。
なんという回復力。そういう類の人間なのだ。
連絡先を交換して、店を出た。