トッキーチャックGOGO
HIMEことヒメと遭ったのは、奇跡だった。
普段電車にはあまり乗らない。
その時間の使い方が、好きでは無かったからだ。
好きな言葉と言うか、座右の銘は『時は金なり』。
タイムイズマネー、時間の有意義な使い方を模索している人生である。
そんな私がその日は目的地まで電車移動していた。
ホームが地上より下にあるので、電車を降りると改札へと向かう階段を見上げることになる。
階段を登ろうと一段足をかけた瞬間、派手な音にたてて女性が降ってきた。というか
転げ落ちてきた。
女性とわかったのは、長い髪を振り乱してあるのと異様な高さのヒールを見たからだ。キレイに手足を伸ばして、転がって来る様はさながら大道芸の域に達していた。
止めようとも思ったが、怪我しそうなので一歩横に退けていた。
派手な音を立てて、お尻けら落ちた。
「痛ぁ〜〜い!」
と女性が言った。静かな声で。
右の足首を摩りながら、顔を歪めていた。
「大丈夫でくか?」
社交辞令で一応訊いてみると、
「大丈夫です。捻挫したみたい。ハズい」
と苦笑いで答えた。
それが、ヒメだった。
直ぐに立ち上がって、階段を登ろうとしている。あんだけ派手に落ちてなんともないのか?と興味がそそられ、後ろをついて登ってみた。
たしかに右足は引き摺っているが、足取りはしっかりしていた。
階段を登りきった所で、再度声を掛ける。
「本当に大丈夫か?」
「お尻痛い」
それだけだった。
興味本位で駅構内にあるカフェへ誘うと、時間があるのて良いとの事だった。
少し話をする。
普段電車にはあまり乗らない。
その時間の使い方が、好きでは無かったからだ。
好きな言葉と言うか、座右の銘は『時は金なり』。
タイムイズマネー、時間の有意義な使い方を模索している人生である。
そんな私がその日は目的地まで電車移動していた。
ホームが地上より下にあるので、電車を降りると改札へと向かう階段を見上げることになる。
階段を登ろうと一段足をかけた瞬間、派手な音にたてて女性が降ってきた。というか
転げ落ちてきた。
女性とわかったのは、長い髪を振り乱してあるのと異様な高さのヒールを見たからだ。キレイに手足を伸ばして、転がって来る様はさながら大道芸の域に達していた。
止めようとも思ったが、怪我しそうなので一歩横に退けていた。
派手な音を立てて、お尻けら落ちた。
「痛ぁ〜〜い!」
と女性が言った。静かな声で。
右の足首を摩りながら、顔を歪めていた。
「大丈夫でくか?」
社交辞令で一応訊いてみると、
「大丈夫です。捻挫したみたい。ハズい」
と苦笑いで答えた。
それが、ヒメだった。
直ぐに立ち上がって、階段を登ろうとしている。あんだけ派手に落ちてなんともないのか?と興味がそそられ、後ろをついて登ってみた。
たしかに右足は引き摺っているが、足取りはしっかりしていた。
階段を登りきった所で、再度声を掛ける。
「本当に大丈夫か?」
「お尻痛い」
それだけだった。
興味本位で駅構内にあるカフェへ誘うと、時間があるのて良いとの事だった。
少し話をする。