僕らの涙はきっと明日につながっている
「開けていい?」

「もちろん!」

私が箱を開けると、そこにはブローチが入っていた。本物そっくりのエメラルドのブローチだ。

「綺麗……」

私が呟くと、瞳ちゃんが優しく微笑む。そして私の頰を包んでキスをしてくれた。久しぶりのキスが嬉しく、私もキスを返す。幸せでこんなに温かい。嬉しい……。

「夏芽ちゃん、何か隠してるんでしょ?時々辛そうな顔をしているよ?」

瞳ちゃんに見つめられ、私の体が震える。ずっとそう言ってもらいたかった。気づいてほしかったの。何も聞こえないフリをしていたけど、私の冷静はもう悲鳴を上げていた。

「ううっ……。ああ〜!!」

私は大声で泣き始める。瞳ちゃんにずっと抱きしめられながら、いじめられていることを話した。傷も全て見せた。

「何これ、ひどい!!何で夏芽ちゃんがいじめられなきゃいけないの!!こんなの犯罪じゃない!!」

「瞳ちゃん……!私、辛くて……。どうしたらいいかわからなくて……」
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