僕らの涙はきっと明日につながっている
やっと言えた。ずっと言いたかった。涙が止まらないよ……。

「夏芽ちゃん、私悔しい!夏芽ちゃんを傷つける人たちが笑って夏芽ちゃんが悲しむなんて!!」

「私ももう嫌だよ!!幸せになりたい!!」

私がそう言うと、瞳ちゃんが「なら、こうしよう」と口を開く。その言葉に私は目を見開いた。



悲しくても、泣きたくても、必ず明日は来る。悔しくても、死にたくても、必ず明日は来る。

だからこそ、笑っていたい。何一つ譲る必要なんてない。私はギュッと拳を握り締めた。

私はあの後、瞳ちゃんにいじめを終わらせる作戦を教えてもらった。そして真白ちゃんにも気持ちを話して、辛い時には気持ちを少しずつ話せるようになった。

今日は、最近有名な高校から先生がうちの高校に授業を見学しに来ている。その有名な高校に通っているのが瞳ちゃんなんだよね。

私は今日まで、ずっといじめられていた。でもそれも今日でおしまい。今日から私は幸せになるんだ!
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