僕らの涙はきっと明日につながっている
「私は精神的にも、肉体的にも、傷を負わされました。いじめられた理由は私がいじめられていた親友をかばったから、そして両性愛者で女性と付き合っているから。こんなことが許されると思いますか!?」

お腹周りにできた傷を見せ、私は泣き叫ぶ。扇町たちは「ち、違う!」と喚き、先生は顔を真っ青にしていた。その時、クラスメートたちが立ち上がる。

「俺、いじめられているのを見ました!」

「私も!!助けたらいじめるって言われていたから何も言えなかった。ごめんなさい!」

「いじめを先生が黙認していたのも事実です!!」

「この学校はおかしい!!」

クラスメートが声を上げてくれたことに、私は今度は嬉しくて涙を流す。真白ちゃんがニコリと笑いかけてくれた。

「先生、あとでお話しましょうか」

外部の先生の言葉に、先生はその場に崩れ落ちた。これでようやく終わったよ……。

私は瞳ちゃんに報告するため、教室を出た。
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