花火の見えるその日に。私は。
第1章
出会い。そして逃亡。
初めての高校生活。
桜が舞う。私は、桜のカーペットの上を歩く。
入学して1週間。
私のクラスでもグループというものができ始めていた。
あぁ··········。出遅れたあああああ!!!
そう。私は入学して早々風邪を引いて寝込んでいたのだ。
なんで風邪なんか引くんだろう!
そのせいでグループに入れず一人ぼっち。
いまさらグループ入れてよ〜♡
なんて言えないよねー。
今日もぼっち飯かぁ。
こんな寂しい日は小学生のころを思い出すなぁ。あの時は良い意味でなにも考えず気楽に過ごせたもん。
私、まだ好きなんだよ。蓮··········。
蓮が転校してからもずっと。
諦めないといけないのに。
てか!そもそも!
私のこと覚えてないだろうなぁ。
そんなことをずっと考えていたらあっという間に昼休みになってしまった。
教室の窓際で一人で食べるご飯は味がしないんだよなぁ。
「ねえ、彩葉さんだよね?」
この子は確かまゆちゃんだ!かわいいし私の前の席の子だからなんとなくは知っている。
私が一人でいたから声をかけてくれたんだろう。優しいなぁ。
「そうです!! えっとどうしました!?」
初めて話しかけられてなんて返していいかわからない。
「よかったら、一緒にご飯食べない? 」
え··········。こんな私と食べてくれるなんて、、天使なの!?まゆちゃあああん!!
「ぜ、ぜひ!食べたいです!!」
ぼっち飯回避ー!!ほーんと優しい!!
なんてばかみたいに喜んでいる時··········。
「おい! 蓮!! また告白断ったのかよ」
「俺、そーゆーの興味ない」
昔みたことのある姿。聞き覚えのある声。
えっ··········?ま、まさかね。
こんな所にいるわけないもん。
だってこんな遠いところにだよ?
「ねえ。彩葉ちゃん?彩葉ちゃん!! 大丈夫??」
「あっごめんね。ぼーっとしてた」
なんてこと考えてるんだろう私。
いるはずないのに。
「蓮モテるなぁ。まあでも蓮は陸上しか興味ないから 」
「··········陸上? 蓮くんって人、陸上してるの?」
まってよ。それじゃあやっぱりあの人は··········。
「うん!そーだよぉー? 連はすごいんだから!!」
それから後は詳しく覚えていないがまゆちゃんは蓮くんと中学校が同じだったこと、
私が休んでいた時どんなことがあったか、
面白いテレビの話などたくさんしてくれた。
そしてモヤモヤしながらぼーっと過ごしていたら放課後になってしまった。私。人生の損してる··········。
「今日は気になった部活動を見学してこい。入部するかは別として強制でみてこい」
田中先生が怖い顔で言う。
いやもともと怖い顔してるなぁこの先生。
いやそんな場合じゃない!!
私部活入るつもりないのに!!見学も嫌だよ!!
「強制だからな?」
先生に後から言われた。私が嫌そうな顔をしていたのがバレたのだろう。
まゆちゃんはどこを見るんだろう。
ささっとみて帰ろう。
「ねえ!彩葉ちゃん! 陸上部見に行かない?」
まゆちゃん?まゆちゃーん!!!
私部活見学の中で1番行きたくないの陸上だよ!?
断ろうとしたけどまゆちゃんの目はきらきら輝いていた。
こんな目で見られたら断れない··········。
結局私は 少しなら。と言い陸上部の見学に行くこととなった。
ああ。来てしまった··········。
まゆちゃんは忘れ物したとかで教室に戻るなんて、じゃあ私くる意味なくない!?
陸上部の見学の所にたくさんの人が集まっている。蓮くん目当てだということはみてわかる。
「まじで蓮くんかっこいい!!」
「王子様〜!!」
女子がきゃーっと騒いでいる。
その王子様!蓮くんは入学する前から部活にきて練習していたらしい。
部活にももう入部してるって意識が高い。
あぁ。やっぱり蓮くんだ。
私の知ってる蓮くんだ!!
もう会えないと思ってたのに。
「あのさ、陸上する気ないなら来ないでもらえる?はっきり言って邪魔。」
だるそうに睨む蓮くんにみんな逆らえず蓮くん目当ての女子はぞろぞろと帰っていく。
あ、あれ··········。私もいかないと。
「お前は?陸上する気あんの?」
や、やばい。ないっていったら怒るよね。
全く入部する気ないのに見学くる方が失礼だよね。
「あ、ありません。帰ります!!!」
私は走った。なんだ、走れるじゃん。
私はただ必死で逃げた。
「え、彩葉ちゃん!?」
教室から戻ってきたまゆちゃんが驚いた様子で全力で走る私を見る。
「····················彩葉??」
蓮くんがそんなことを呟いているとは知らずに私は全力で逃げ帰った。
桜が舞う。私は、桜のカーペットの上を歩く。
入学して1週間。
私のクラスでもグループというものができ始めていた。
あぁ··········。出遅れたあああああ!!!
そう。私は入学して早々風邪を引いて寝込んでいたのだ。
なんで風邪なんか引くんだろう!
そのせいでグループに入れず一人ぼっち。
いまさらグループ入れてよ〜♡
なんて言えないよねー。
今日もぼっち飯かぁ。
こんな寂しい日は小学生のころを思い出すなぁ。あの時は良い意味でなにも考えず気楽に過ごせたもん。
私、まだ好きなんだよ。蓮··········。
蓮が転校してからもずっと。
諦めないといけないのに。
てか!そもそも!
私のこと覚えてないだろうなぁ。
そんなことをずっと考えていたらあっという間に昼休みになってしまった。
教室の窓際で一人で食べるご飯は味がしないんだよなぁ。
「ねえ、彩葉さんだよね?」
この子は確かまゆちゃんだ!かわいいし私の前の席の子だからなんとなくは知っている。
私が一人でいたから声をかけてくれたんだろう。優しいなぁ。
「そうです!! えっとどうしました!?」
初めて話しかけられてなんて返していいかわからない。
「よかったら、一緒にご飯食べない? 」
え··········。こんな私と食べてくれるなんて、、天使なの!?まゆちゃあああん!!
「ぜ、ぜひ!食べたいです!!」
ぼっち飯回避ー!!ほーんと優しい!!
なんてばかみたいに喜んでいる時··········。
「おい! 蓮!! また告白断ったのかよ」
「俺、そーゆーの興味ない」
昔みたことのある姿。聞き覚えのある声。
えっ··········?ま、まさかね。
こんな所にいるわけないもん。
だってこんな遠いところにだよ?
「ねえ。彩葉ちゃん?彩葉ちゃん!! 大丈夫??」
「あっごめんね。ぼーっとしてた」
なんてこと考えてるんだろう私。
いるはずないのに。
「蓮モテるなぁ。まあでも蓮は陸上しか興味ないから 」
「··········陸上? 蓮くんって人、陸上してるの?」
まってよ。それじゃあやっぱりあの人は··········。
「うん!そーだよぉー? 連はすごいんだから!!」
それから後は詳しく覚えていないがまゆちゃんは蓮くんと中学校が同じだったこと、
私が休んでいた時どんなことがあったか、
面白いテレビの話などたくさんしてくれた。
そしてモヤモヤしながらぼーっと過ごしていたら放課後になってしまった。私。人生の損してる··········。
「今日は気になった部活動を見学してこい。入部するかは別として強制でみてこい」
田中先生が怖い顔で言う。
いやもともと怖い顔してるなぁこの先生。
いやそんな場合じゃない!!
私部活入るつもりないのに!!見学も嫌だよ!!
「強制だからな?」
先生に後から言われた。私が嫌そうな顔をしていたのがバレたのだろう。
まゆちゃんはどこを見るんだろう。
ささっとみて帰ろう。
「ねえ!彩葉ちゃん! 陸上部見に行かない?」
まゆちゃん?まゆちゃーん!!!
私部活見学の中で1番行きたくないの陸上だよ!?
断ろうとしたけどまゆちゃんの目はきらきら輝いていた。
こんな目で見られたら断れない··········。
結局私は 少しなら。と言い陸上部の見学に行くこととなった。
ああ。来てしまった··········。
まゆちゃんは忘れ物したとかで教室に戻るなんて、じゃあ私くる意味なくない!?
陸上部の見学の所にたくさんの人が集まっている。蓮くん目当てだということはみてわかる。
「まじで蓮くんかっこいい!!」
「王子様〜!!」
女子がきゃーっと騒いでいる。
その王子様!蓮くんは入学する前から部活にきて練習していたらしい。
部活にももう入部してるって意識が高い。
あぁ。やっぱり蓮くんだ。
私の知ってる蓮くんだ!!
もう会えないと思ってたのに。
「あのさ、陸上する気ないなら来ないでもらえる?はっきり言って邪魔。」
だるそうに睨む蓮くんにみんな逆らえず蓮くん目当ての女子はぞろぞろと帰っていく。
あ、あれ··········。私もいかないと。
「お前は?陸上する気あんの?」
や、やばい。ないっていったら怒るよね。
全く入部する気ないのに見学くる方が失礼だよね。
「あ、ありません。帰ります!!!」
私は走った。なんだ、走れるじゃん。
私はただ必死で逃げた。
「え、彩葉ちゃん!?」
教室から戻ってきたまゆちゃんが驚いた様子で全力で走る私を見る。
「····················彩葉??」
蓮くんがそんなことを呟いているとは知らずに私は全力で逃げ帰った。
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