花火の見えるその日に。私は。
昨日ずっと考え事をしていて朝寝坊してしまった。まあ、考え事って蓮くんのことなんだけど!!
今まで学校遅刻なんてしたことなかったのに!!先生に怒られて放課後資料室の掃除なんて·····。
先生鬼!!だいきらい!!!
許してくれてもいいじゃん!!
なんてね。許してくれるわけないかー。
そして私はふとグラウンドをみた。
陸上部が走ってる。
陸上をしてるのを見るのは好きだ。
きらきら輝いている。なんて綺麗なんだろう。
蓮くんいるかなぁ。なんて考えちゃったり!?
ガラララ。
扉の開く音がした。
あ、人だ。掃除してるからまっててもらおう!あ、でもなんて言えば!!
「すみません! 今掃除してて··········。ん?」
え、蓮くん!?なんでいるの!?
なんの用だろ!!うぇぇぇ··········!!
そして私がどうして蓮くんがいるのって顔をしていると、
「掃除してたの見えたから。 昨日ハンカチ落としたよね。」
ハン··········カチ··········。
そういえば昨日家に帰った時、
ポケットにハンカチが入っていなかった。
うわ、やってしまったあぁ·····。逃げるのに必死で落としたのに気づかなかった。
「ありがとうございます!!えっと、部活は大丈夫ですか!?」
「今日1年は休み。」
なにを話せばいいか分からない。
私、沈黙が苦手なんだよなぁ。
なんか変に緊張しちゃうし··········。
「彩葉さんだっけ?このあと一緒に帰らない?」
え、まさかのお誘い!?やばい!嬉しい!けどこんな見ず知らずの逃亡女といいの!?
あとなんで名前知ってんのぉぉぉ!!
と思いながら、
「ぜひ帰りましょう!!」
と答えていた。
学校の外は空がオレンジ色に染まっていてとてもきれいだった。
「あっそういえば蓮くんなんで私の名前知ってたんですか!?」
私のずっと抱いていた疑問だった。
クラスも違うし今日はじめて会いましたーっていう感じだよね!?
まあ、私は小学生のころ一緒だったって知ってるからわかってたけど。
「まゆが呼んでたから。あと今日誘ったのは昔、一緒によく遊んでた人と名前が同じだったから不思議だったからかな。」
あー。そうなんだ。やっぱり気づいてないよね··········。当たり前か。
私がその子なんだよ。
でも言えない。
私。約束も守れなかった。
すごく心が苦しくなった。
ほんとは蓮くんとまた会えて嬉しいはずなのにどこか苦しい。
「あのさ、彩葉さんがよかったらなんだけどメアド交換しない?」
え··········?まゆちゃんによれば中学校の頃から女子とは一切連絡を交換しないって有名な蓮くんなのに··········?
なんで私と··········。
「いいんですか·····?」
私は驚きすぎて聞き返してしまった。
「いいんですかって俺が交換したいから言ったんだけど」
嬉しい。嬉しすぎる。
ずっと大好きだった蓮くんとこうやって話せてメアド交換できて。
けど、ほんとは私。蓮くんと関わっちゃいけないよ。
今の私があの彩葉だって知られたら蓮くんがっかりしちゃうもん。
それからほぼ無言だった。
そして、
「じゃあ俺こっちだからまたな」
「うん·····。ばいばい」
一緒にいる時間はとても短く感じた。
またなってことはまた話せるのかな。
話せると·····いいな。
それから家に帰りずっと考え事をしていた。
ずっと心に引っかかること。
今日蓮くんと帰ったのは小学生のころの仲良しだった彩葉じゃなくて初対面の私としてなんだ。
蓮くんは私と昔、一緒の小学校だったってのも気づいてない。
私が蓮くんのことずっと好きだったんだよって伝えたい。
でも蓮くんはずっと私とした約束を守るためにがんばってる。
私も頑張ってるんだって蓮くんは信じているからこそあそこまでがんばれるって私は知ってる。
だからこそ伝えれないんだ。
いや、伝えちゃいけないんだ。
だって私は。
陸上をやめたんだから。
今まで学校遅刻なんてしたことなかったのに!!先生に怒られて放課後資料室の掃除なんて·····。
先生鬼!!だいきらい!!!
許してくれてもいいじゃん!!
なんてね。許してくれるわけないかー。
そして私はふとグラウンドをみた。
陸上部が走ってる。
陸上をしてるのを見るのは好きだ。
きらきら輝いている。なんて綺麗なんだろう。
蓮くんいるかなぁ。なんて考えちゃったり!?
ガラララ。
扉の開く音がした。
あ、人だ。掃除してるからまっててもらおう!あ、でもなんて言えば!!
「すみません! 今掃除してて··········。ん?」
え、蓮くん!?なんでいるの!?
なんの用だろ!!うぇぇぇ··········!!
そして私がどうして蓮くんがいるのって顔をしていると、
「掃除してたの見えたから。 昨日ハンカチ落としたよね。」
ハン··········カチ··········。
そういえば昨日家に帰った時、
ポケットにハンカチが入っていなかった。
うわ、やってしまったあぁ·····。逃げるのに必死で落としたのに気づかなかった。
「ありがとうございます!!えっと、部活は大丈夫ですか!?」
「今日1年は休み。」
なにを話せばいいか分からない。
私、沈黙が苦手なんだよなぁ。
なんか変に緊張しちゃうし··········。
「彩葉さんだっけ?このあと一緒に帰らない?」
え、まさかのお誘い!?やばい!嬉しい!けどこんな見ず知らずの逃亡女といいの!?
あとなんで名前知ってんのぉぉぉ!!
と思いながら、
「ぜひ帰りましょう!!」
と答えていた。
学校の外は空がオレンジ色に染まっていてとてもきれいだった。
「あっそういえば蓮くんなんで私の名前知ってたんですか!?」
私のずっと抱いていた疑問だった。
クラスも違うし今日はじめて会いましたーっていう感じだよね!?
まあ、私は小学生のころ一緒だったって知ってるからわかってたけど。
「まゆが呼んでたから。あと今日誘ったのは昔、一緒によく遊んでた人と名前が同じだったから不思議だったからかな。」
あー。そうなんだ。やっぱり気づいてないよね··········。当たり前か。
私がその子なんだよ。
でも言えない。
私。約束も守れなかった。
すごく心が苦しくなった。
ほんとは蓮くんとまた会えて嬉しいはずなのにどこか苦しい。
「あのさ、彩葉さんがよかったらなんだけどメアド交換しない?」
え··········?まゆちゃんによれば中学校の頃から女子とは一切連絡を交換しないって有名な蓮くんなのに··········?
なんで私と··········。
「いいんですか·····?」
私は驚きすぎて聞き返してしまった。
「いいんですかって俺が交換したいから言ったんだけど」
嬉しい。嬉しすぎる。
ずっと大好きだった蓮くんとこうやって話せてメアド交換できて。
けど、ほんとは私。蓮くんと関わっちゃいけないよ。
今の私があの彩葉だって知られたら蓮くんがっかりしちゃうもん。
それからほぼ無言だった。
そして、
「じゃあ俺こっちだからまたな」
「うん·····。ばいばい」
一緒にいる時間はとても短く感じた。
またなってことはまた話せるのかな。
話せると·····いいな。
それから家に帰りずっと考え事をしていた。
ずっと心に引っかかること。
今日蓮くんと帰ったのは小学生のころの仲良しだった彩葉じゃなくて初対面の私としてなんだ。
蓮くんは私と昔、一緒の小学校だったってのも気づいてない。
私が蓮くんのことずっと好きだったんだよって伝えたい。
でも蓮くんはずっと私とした約束を守るためにがんばってる。
私も頑張ってるんだって蓮くんは信じているからこそあそこまでがんばれるって私は知ってる。
だからこそ伝えれないんだ。
いや、伝えちゃいけないんだ。
だって私は。
陸上をやめたんだから。