死神さん、お願いです!
奈菜「私がカールに抱きつく!?」
私は女子トイレ前の廊下で叫んだ
カール「………彼氏がいる奈菜には申し訳ないが。間に合う方法がそれしかないんだ。」
そ、そんなの!!
カール「わかぁてる!無理なのは!けど………どうにかして奈菜の役にたちたくて。」
カールは下を向いた
奈菜「………。」
私はカールの背中に手を回した
奈菜「……こう?」
カール「違うね。………こう。」
カールは私の両腕を掴み
カールの首元に置いた
奈菜「こっ……これはアメリカンのハグやん!?」
カール「これで俺の顔の近くに顔を近づけてくれれば。」
そんなことできっかぁ!
あくまであなたとは他人
カール「俺は、そんな気なんか全然ないからね。」
……!
何を知ってるかのように!!
カール「ほら早くしな!間に合わんくなるし!」
カールは私を抱き上げた
奈菜「いやぁ!?」