死神さん、お願いです!
奈菜「昼と夜とで人格が変わる?」
カール「ああ。夜は結構………怖い。」
カール「死神は 言い方が悪いが 女の人を餌にして生きている。」
なにそれ……初めて聞いた
カール「まぁ結構これは死神のブラックな話。で、女の人と口付けをして、気……というか命を食べて自分の命を繋ぐんだ。」
カール「男死神の平均寿命は10年。キスして、女の人から命を分けてもらわないと生きていけないんだ。」
カールって……16さ…
カール「そうだ。……俺は1人の女の人の寿命を削ったことがある。……想ってた女の子だった。」
そんな……
カール「酷い話だよな……。俺がなかなかキスをしなくて、もう命が尽きそうだった。だから家族はその子としろって言った。」
カール「家族が事情をその子に話して……その子は俺のためになら命を捧げるよって、問題ないって言ってな……命を吸いとってしまった。」
カール「だから、そういうキスとか無理なんだよね。間接キスでも命をとっちゃうかもしれなかったし。」
そうだったのね……
ごめんなさい
辛い過去を思い出さして……
カール「いいよ。奈菜は知らないから。」
カール「ま、そうだから。夜になったらどうなるかわからない。だから一緒には寝れない。」
カール「もう二度と好きな子の命は取りたくないしね。」
カール……
カール「………あ、ゴメン。濡れタオル用意してくれない?体拭きたくて……。」
奈菜「え、うん。……皆がお風呂終わってから借りたらいいじゃん?」
カール「あー……うん。いや、俺 水というかお風呂が苦手で。人間界だし拭くだけで。」
奈菜「そ、そうか……。わかった、用意する。」