死神さん、お願いです!
男「いや、名乗るほどの者ではないんで。」
奈菜「いや……名乗りなよ。」
私は男の格好をまじまじとみた
全身黒い服
なんかマントもあるし
近いといったら吸血鬼のような感じかなぁ
顔も丸出し
強盗犯とかではなさそう……な?
それに歳も……も同級生くらいじゃん
ん、なんかアタフタしてない?この人
大丈夫か?
奈菜「………何してんすか?」
男「俺の本………。」
周りをウロウロし始めた
奈菜「いや、他人の家をうろつくな!」
私はリモコンをぶん投げた
パシッ
男は普通に左手でとった
男「すみませんな……大事なもんで。」
瞬発力えぐっ!
つか、多分私の足元にあるのが本だね
ぬぬ、名前が…
Carl………カール?
私はニヤリと笑った