死神さん、お願いです!
この皿を片付けたら
片付けたら……
川下りのために
服を着替えないといけない
服を着替え終わったら
ゴムボートに乗らなきゃいけない
ゴムボートに乗ったら………
琉星「佐々木?顔色が悪いけど?」
奈菜「ん?」
私は頬に手を当てた
琉星「大丈夫?」
奈菜「そんな悪い??」
心臓の機能が落ちて
血流が悪くなってしまったのか??
貧血……?
琉星「………。」
山田君は私の肩を叩いた
奈菜「え?」
琉星「ヤキモチ焼くな。言いたいことがあるなら直接大翔に言いな?」
山田君は更衣室の方に向かった
え……ヤキモチ?
カール「野乃葉と大翔の風景を見てじゃないの?」
奈菜「キャッ……キャール。」
カール「なんやその動揺の仕方。」
奈菜「これは……ちゃう。」
私はスタスタ歩いていった
そして部屋に入った
カール「ちょ待てよ!」
カールも部屋にはいった
ベチ───ンッ
カール「痛ってぇー!何するんだよ!」
カールは頬をおさえた
奈菜「女子更衣室や!」
カール「あっ……あ……すみません。」
私は勢いよくドアを閉めた
ゴメン、八つ当たり
この胸の痛みは
ヤキモチ
それを言われたからって
カールに八つ当たりしちゃつた
ゴメン……ほんまゴメン
私ってほんまダメやな
当たってるからって……
殴っちゃってゴメン
ほんとに……
カール「さっきからゴメンゴメン、ドア越しに聞こえまくり。」
カールは扉にもたれていた
あ……
カール「変なこと言ってゴメン。言い方が俺も悪かった。心がモヤモヤしてると悪運……って言うのかな?そういうのが寄ってくるから、寄ってこないように晴らしてあげようと……。」
カール「次、川下り。気をちゃんとして挑ん……」
私は更衣室からでた
奈菜「……。」
私は体操服の下に水着を着ている
カール「着替えるのはや。」
奈菜「ウォーミングアップしなきゃ。溺れないようにね。」
ありがとう、カール!
あと、私の命を守ってね?
ミスっても……怒るかもしれんけど
怒らへんし!
私は微笑んだ