死神さん、お願いです!
奈菜「………で、あなたは死神のカールさん。死神だから人間に見えないはずが私に見えてしまい驚いている。あと、人の心も読めちゃう。で、私の死因は心臓が止まってからの溺死……と?」
カール「うん。」
奈菜「死神界からきて、私の命をとる下準備みたいなのをしてたら不具合があって、私に見つかったと。で、魂のなんか知らんけど作業ができないから死神界にも帰れないと。」
カールは頷いた
奈菜「……あのー。殺しに来た人に聞くのも変だけど〜。私っていつ死んじゃうん?」
カール「17日。9月17日なんだ。」
奈菜「え……修学旅行真っ最中やん!?………もう少し後やと。」
カール「直前だから来たんじゃん……。」
奈菜はカールを、掴んだ
カール「なっ……!」
奈菜「助けて!まだ死ねない!…………修学旅行の後。せめて修学旅行のあとで命を!」
私は手を合わせた
カール「うーん……。」
カールは険しい顔をした
奈菜「人間と死神の共演だなんて滅多にないよ!それを記念して、命を救うってのはどう?……まぁ、期限を延ばすってだけでいい。修学旅行終わったら好きなようにしてくれていいし。」
カール「うーん……。」
奈菜「お願い!!」
私は手を合わせた
カール「…………考える。」
奈菜「えっ!えっー!」
私はカールの手を握った
カール「離せっ……考えてるって言ってる!できるか わから………」
奈菜「ありがとうありがとう!ありがとうございます神様〜!」
私はカールの手をギュッと掴んだ