死神さん、お願いです!
奈菜「どれにしようかな……。」
私あんまりセンスないんだよねー
カール「悩んでんの?」
奈菜「うん。」
カール「こういうのは、誕生月と血液型で死神界は決めるね。」
奈菜「え、毎朝やってる占いみたいな??」
カール「あー。確かに占いも誕生月や血液型であるな。だが、ふたつをかけあわせるとパターンも絞られるから。」
奈菜「確かに。誕生月だけなら12パターン、血液型なら4パターンしかないもんね?」
カール「だから、誕生月と血液型をかけあわせたので決めるんだよ。」
奈菜「へー。48パターンね。」
カール「ちなみに、獣医君の誕生月と血液型は?」
奈菜「獣医君って……山田君は8月で血液型Bとか言ってたな。」
カール「緑……で、濃いめ。こんな感じが良い。」
カールはガラス細工を指さした
奈菜「へー!」
私はこれを見た
カール「彼氏君は?」
奈菜「大翔は9月のA型。」
カール「えーと、青系の……明るめ。」
カールは指さした
奈菜「水色って感じ!」
カール「ちなみに奈菜は?」
奈菜「私は2月のAB型!」
カール「なるほどー。」
奈菜「私はなんなのー?」
カール「待てって探してんだから。」
カール「あった!」
カールは指さした
奈菜「これ?」
私は持ち上げた
光の当たり具合で虹色に光る
紫水晶 ~アメジスト~
カール「そう。そこがいいんだよ。」
奈菜「ちなみにカールは?」
カール「俺はこれ。」
カールは胸元からブローチを取り出した
奈菜「赤色………。」
カールは私に手渡した
これも光に当てたら虹色に……
奈菜「…………7月のAB型!」
カール「残念。1月のAB型な。」
奈菜「えー!」
私は頭をかいた
カール「よぉわかったな。惜しかった。」
カールは私の頭をポンポンとした
えっ……?
カール「あ……。」
カールは真っ直ぐ立った
カール「お前はイヤリングが似合うと思うよ。こういうの。」
カールは指をさした
そして カールは店の外へと行った
奈菜「………。」
私は頭をおさえた