死神さん、お願いです!
奈菜「私は買い終わったよ〜!外で待ってるし!」
私は外に出た
カール「……んだから。」
カールが話している
誰と?
私は壁にへばりついて盗み聞きを始めた
女「これで何回目?……お父さんにどう言われることか。今回はちゃんとしなよって言われて……」
カール「わかぁてるよ。」
女「わかってねぇ!!」
女はカールの腹を殴った
カール「……ってぇ。」
女「それも、なぜだか年取ってさ。あなた死んじゃうよ?私、嫌よ?弟の葬式やるの。」
ん、弟?………ということはお姉さん?
カール「………死んでもいいかもな。」
姉「何言ってるの?………おかしいよ。」
カール「こっち…人間界に来て変わっちまったよ、俺。」
姉「変わっちまったじゃねぇよ、馬鹿。1度冷静になりな。あなたの仕事は魂をとって調節することよ。」
カール「わかってるよ。天使の姉ちゃんにはわかるまい。魂のとる辛さを。」
カール「どんだけ辛いか……痛そうにして死ぬ。それを見ることがどんなに辛いか。」
カール「感じてから言え。」
姉「あんた……。そんな顔初めて見た。」
カール「人間界に来てかわっちまったんだよ。」
姉「天使として言えるのは、ちゃんと仕事しろよ。姉からとして言えるのは……………カールの人生だから、カールの生きたいように生きな。」
カール「姉ちゃん……。」
姉「グッジョブ!」
お姉さんは消えた
カール「……。」
私は聞いてないよ………
なにも
カールがそんな状況だなんて
私は1ミリも知りませんよ!
私は急いで店の中に帰った