死神さん、お願いです!
奈菜「オホン。では、切り替えまして。」
カール「何を切り替える?」
奈菜「私の魂は取ってください。もう、この世界に………悔いは無くなりました。」
カール「………心折れねえよな?」
奈菜「もちろん。好きな人が苦しむくらいなら、私は命でも差し上げるんや。それに……」
カール「それに?」
奈菜「なんか、私の勢いがあればまた、どこかで、カールと会えそうだもの。」
カール「んな………。って俺?」
奈菜「そりゃ、皆と会いたいよ?野乃葉や山田君、大翔も……。だけど、真っ先にまた会いたいって思ったのがカールなんだ!」
カール「………。」
奈菜「さ、運命に逆らわず。私の魂を取りなさい?…………私も、苦しめるの嫌だから。」
奈菜「好きな人をね。」
私はカールの目を見て言った
そして、私は杖をカールに握らした
カール「……っ!」
カールは顔を赤らめた
奈菜「ほら。」
私は首を傾げた
カール「んにゃろ。………こ、こんな火照ってる時にやったらミスんだろ!知らねぇぞ!?見習いで、未熟な俺が………!」
カールの手が震えている
奈菜「大丈夫大丈夫。練習とかちゃんとして、死神とかになるんでしょ?…………私はカール信じとるし。あ、けど痛くせんといてな!!」
カール「フッ………!!」
カールは杖を振り上げた