死神さん、お願いです!
私は光に包まれた
奈菜「えええっ!?」
私は浮き始めた
カール「何?」
奈菜「いや……今になって怖……」
カール「怖くなったとか言うなよ?…………俺もこらえてんだ。」
カールは杖を持つ右手を必死に左手でおさえる
奈菜「……っ!」
そうだ
これを望んだのは私
奈菜「うわっ!私の体がベットに寝っ転がってる!脱皮みたい!」
カール「爬虫類かよっ………!」
ツッコミもいつもどーり!
私はカールに笑いかけた
カール「………こんなに辛いならお前のこと好きになんなきゃ良かったよ!………ったく!」
カールは杖を振り上げた
奈菜「カッ……………カールが私の事好きゆーてくれた!!」
カール「奈菜…………意地でも会いに来いよ?」
え、なんか私
死にそうになくない!?
カール「俺の魔術が下手くそいーたいんか!?」
奈菜「んなこと言ってないから!!」
あれ……
視界がボヤけて
奈菜「カールが脱色してきた!!」
カール「脱色……………っ!」
カールは真剣な顔をした
わかったよ
それが魂が体から抜けてきてる証拠なんだね
顔にでやすいんやからさ
おバカ
カール「……………!!」
奈菜「なんてー!!?」
カールはすごく叫んでる
奈菜「聞こえない………!」
カールは近づいてきた
そうか、最終の仕上げに来たのね
ふぅ……痛くない怖くない
私は目をつむった
奈菜「ん……おでこ………。」
カールはおでこにキスしていた
これが私の最期だったのです
あ
また忘れてた
ありがとう言うの………
[完]