忘れ人

「なんであんたなんかが生徒会なのよ!」

ドン!

いつもよりも強い衝撃。

いつものようなストレス解消のためのそれではなく、本気の憎しみ、私への恨みがこもった暴力だ。


私が予想したとおり、朝会での発表後、学園は大騒ぎになった。

そして、お呼び出し。

もはや自然な流れだよね、うん。

「っ!」

いつもより長い時間の殴る蹴るの暴力になんとか耐える。

もうすぐ終わるかなーと思っていると、グイッと頭をつかまれた。

フードごしだったけど、髪が何本かもっていかれた。


「すぐに辞退しな。」





・・・そんなこと言われてもなー。

もう拒否なら何回かしたんだけど。


「なーにやっちゃってんのー?」


こいつらが許してくれないんだよな・・・



< 39 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop