メーティスの告白
「とりあえず、門を開けてくれ!もしかしたらあいつ勝手に忍び込んでるかもしれないし」
「わかった」
門がゆっくりと開き、透は中に入る。姿を見せた洋一が「濡れてるし、タオル使って」と透に白いタオルを渡してくれた。髪を拭きながら透は辺りを見回す。玲奈がいる気配は感じられない。
「何があったんだよ?」
洋一が心配げに訊ね、透は全てを話す。洋一は「それは心配だね。でも、本当に来てないんだ」と申し訳なさそうに言った。
「そっか……。念のため、施設内を見てもいいか?」
「個別の部屋以外ならいいよ」
「サンキュー」
洋一に許可をもらい、透は懐中電灯片手に広々とした施設内を歩き回る。昼間多くの職員が働いている様子を見たことがあるせいか、誰もいない研究センターは不気味でまるで肝試しをしているように透は感じた。
「ここに来てないなら、あいつどこに行ったんだよ!感染症研究センターって日本じゃここだけだぞ!!まさか海外に行ったとかじゃねえよな」
「わかった」
門がゆっくりと開き、透は中に入る。姿を見せた洋一が「濡れてるし、タオル使って」と透に白いタオルを渡してくれた。髪を拭きながら透は辺りを見回す。玲奈がいる気配は感じられない。
「何があったんだよ?」
洋一が心配げに訊ね、透は全てを話す。洋一は「それは心配だね。でも、本当に来てないんだ」と申し訳なさそうに言った。
「そっか……。念のため、施設内を見てもいいか?」
「個別の部屋以外ならいいよ」
「サンキュー」
洋一に許可をもらい、透は懐中電灯片手に広々とした施設内を歩き回る。昼間多くの職員が働いている様子を見たことがあるせいか、誰もいない研究センターは不気味でまるで肝試しをしているように透は感じた。
「ここに来てないなら、あいつどこに行ったんだよ!感染症研究センターって日本じゃここだけだぞ!!まさか海外に行ったとかじゃねえよな」