私のご主人様~ifストーリー~

「そういえば、もう琴音ちゃんって呼ぶのは可笑しいね。若の奥さんだし、姐御?」

「っぶぶ!?」

奏多さんの一言に文字通り吹き出す森末さん。失礼な。

「姐御…姐御、かぁ……」

うん、なんかちょっと違和感がある。

でも確かに姐御って呼んでくる人も出てくるわけだよね。姐御…。

「琴葉さんでいいんじゃないっすか?琴葉さん、姐御って感じじゃないですし」

「心結くん、それどういう意味かな?」

料理を運んできた心結くんも会話に入ってくるけど、なんか失礼だ。

キッと睨んでみると、慌てたように取り繕う心結くん。それを面白いものを見るように眺める奏多さんと森末さん。

そんな久しぶりな光景に少しホッとした。
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