私のご主人様~ifストーリー~

「季龍、今度こそ泣かせんじゃねぇぞ」

「はい。肝に銘じています」

そんなことを目の前で話さないでほしい…。

でも、何か通じ合っているような2人の姿に、私よりも親子感があるななんて思ってしまった。

「式はやってもらうが、先に1週間後。連合の会合で正式に公表する。衣装選んどけよ」

「他の組との顔合わせって事ですか?」

「まぁな。あと、牽制も兼ねて」

「牽制…?」

なんだろう。嫌な予感しかしない。

お父さんはそれ以上答えず、程々にしとけよと既にベロンベロンな組員たちを蹴り飛ばしながら大広間から出ていってしまった。

その後、広間で雑魚寝する人まで出てきて、宴会は自然に終わる。

季龍さんに手を引かれる頃には、私自身も酔いが回っていて、気持ち悪かった。
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