私のご主人様~ifストーリー~

いつの間にそこにいたのか、信洋さんは私たちの後ろからあっさりとことの発端だけを口にする。

刹那、その場に流れたのは紛れもなく殺気。

一瞬硬直した間に、平沢さんは加減もなく季龍さんの頬に1発いれてしまう。

バギッと明らかにおかしい音が耳を突いた後、季龍さんが倒れた音が響く。

驚いて涙は止まったけど、それどころじゃない!!

「季龍さん!?」

駆け寄ろうとしたけど、信洋さんに肩を持たれて止められる。

離してもらおうと振り返ったけど、信洋さんはふざけた様子を見せていなくて、口を閉ざすしかなかった。

自力で起き上がった季龍さんだけど、平沢さんは怒りを納めた様子は全くない。

「てめぇの覚悟はそんなもんなのか」

「…」

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