私のご主人様~ifストーリー~
当たり前のように繋がらないスマホ、行方に全く心当たりがない。
すぐに警察に行方不明者として相談したが、旅行に行くという建前があった以上すぐに動いてもらう事はできなかった。
同時に探偵に依頼したものの、なぜか一様に調査を断られた。
手がかりが何もない中、俺は大学を卒業、警察学校への入学を決め、ようやく警察官になれた。
夢を叶えたのに、1番応援してくれていたお袋はいない。
同時期、雇った探偵のおっさんは、ある事実を掴んで教えてくれた。
“葉月琴音”という人物は、そもそもこの日本に存在すらしていない、架空の人物だと。
つまり、お袋は俺を産む前から、いずれ俺の元を去るつもりでいたということ。