私のご主人様~ifストーリー~

『僕は、中学生の琴葉しか知らない。でも、君が琴葉に育てられたって聞いて納得がいったよ。君は確かに琴葉の息子だ』

そして、旦那さんも。

お袋を知る人たちに、お袋の息子だと認識されるのは少し嬉しかった。

こんな人の繋がりで、お袋と繋がりのある人たちに話を聞くことができた。

『内藤成夜、琴葉とは二度と会えないと思ってたけど、まさか息子が会いに来るなんて思ってなかった』

幼馴染だという教職の内藤さんは、若干不機嫌そうな顔を終始崩さなかった。

『宮内陽介です。…いやぁ、まさか孫に会えるなんて……』

お袋の父親(正確には養父)には終始涙ぐまれてしまった。

そして、誰も彼も共通に言われたことがある。
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