私のご主人様~ifストーリー~
「琴音、お前の身辺は俺が受け持つ。ついてくるか?」
「はい。…その道が険しくても、共に歩ませてください」
「いい覚悟だ」
確認は終わる。
お猪口に注がれた酒に自分の姿が写る。
唾を飲み、お猪口に口をつける。一気に煽ったそれは、喉を焼く。
お、思った以上にアルコールがきつい…。頭ふわふわする…。
「琴音、ようこそ。裏社会へ」
「…」
「お前の身の安全は、俺が保証する。今後のことは……琴音?」
平沢さんの声、ふわふわする…。
へん、なの……。
世界が回る。大きな音が響いたあと、視界が急速に黒く染まった。