私のご主人様~ifストーリー~
…あれ?
わたし、いつの間に寝て…ッ頭痛っい!!!?
「…よ、よった……?」
そうだ、平沢さんに親子の契りの杯をかわして、それで…。
私、お酒めちゃくちゃ弱いのかもしれない。
痛む頭を押さえて、身を起こす。私の部屋。平沢さんが運んでくれたのかな?
にしても、痛い…。もう、お酒は飲まない。 絶対に…。
頭を押さえていると、手元に白い紙片があることに気づく。
これを見ると「起きたら広間に来い」とメモのように書かれていた。
い、行かなきゃ…。立ち上がろうとして、急に襲ってきた吐き気に思わず口を覆う。
ぎも゛ぢわ゛る゛い゛………。
口を押さえたまま、吐き気を必死に耐えていると、前触れもなく開いた襖。
部屋に入ってきたのは季龍さんで、私を見るなりかなり驚いた顔をしてしまう。