私のご主人様~ifストーリー~
広間に着くと、中には永塚組の全員が集まっていて、賑やかなものの、いつもよりずっとずっと落ち着いた宴会の最中だった。
そして、上座に座っているのは平沢さんと、田部さんだった。
この宴会が何を意味しているのかなんて、それだけではっきりする。
「揃ったな」
私の姿を認めた平沢さんの、呟きにも似た一言で静まり返る広間。
手短なところで腰をおろした季龍さん。
私はそのまま膝の上に下ろされてしまったけど、今声を上げるわけにもいかず、大人しく収まったままになった。