私のご主人様~ifストーリー~
「これなら組長も満足してくれるんじゃないですか?」
「そうだといいけど…。ねぇ、お父さんと連絡取れるかな?」
「信洋さんに確認してきます。お嬢はお昼の準備、お願い出来ますか?」
「うん、準備してくる」
奏多と別れて台所に向かう。
1人なのを確認して台所で、ため息をつきながらずるずる座り込んだのは許してほしい…。
こんなんで私大丈夫なのかな…。
たった3人に対してこれなのに、これから一体何人の前でこんな振る舞いをしなきゃいけないんだろう。
もう一度息をついて立ち上がる。
凹んでる場合じゃない。頑張れ私!
「お嬢、何してんのー?」
「っひゃ!?」
いつの間に信洋さん!?ってお髭伸び放題かッ!!
そういえば、3日くらい部屋から出てきてなかったっけ。
そうやって気づくと何となく臭い気がして、苦笑いしか出なかった。