私のご主人様~ifストーリー~
「親父に連絡取るんだって?これ使って」
「ありがとう。…あと、お風呂入ってきて下さい」
「へーい、分かりましたよー」
手をヒラヒラさせながら風呂場に向かう信洋さんを見送って、渡されたガラケーを見る。
機械触るのも久しぶりかもしれない。
そんなことを思いながら、連絡先に登録されてる平沢さんの番号を見つけて電話をかけると、すぐに繋がった。
『誰だ?』
「琴音です。怖い声出さないでくださーい」
『あぁ?なんでお前がこの番号からかけてくんだよ』
「え?信洋さんに連絡取りたいって言ったら貸してくれましたよ?」
『お前のスマホは?』
「え、ありませんけど」
『あ?失くすなよ。小学生か』
「え、本家出るときに置いてきましたよ!?全部!」
『…分かった。信洋に手配させる。で、なんだ?』
なんで今私は呆れられてるんですかね?