私のご主人様~ifストーリー~

森末さん、奏多さん、心結くんの3人が私の側近と呼べる人たち。

その人たちを差し置いて、別で人を当てるなんてあまり考えられない。

少なくとも、今日の今日まで私に関わることは全て3人のうちの誰かか、信洋さんが当たっていた。

となると、来るのは信洋さん?いや、それなら予め言われるだろうし、わざわざ別で来る意味もない。

お父さん、何を考えてるんだろ…。

「…ふぅ、考えても無駄なことはやめよ」

そのうち分かるんだから、分かるまで待てばいい。

とりあえず、夕飯を考えようと冷蔵庫の中を改めた。

痛みが早そうな物を引っ張り出して、下ごしらえをするけど量が少なすぎてすぐ終わった。

まだ日も出てるけど、やることがない。

お風呂の支度をして、リビングに戻ってきて膝を抱える。

やることがない。本当に。

10日もここで大人しくしてたら、寂しくておかしくなりそうなんて笑えないことを思いながらため息をついた。
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