私のご主人様~ifストーリー~
「お、お風呂入ってきてください!」
「え、は?」
「温まってきてください!そしたら、話、しませんか?」
季龍さんは戸惑ったまま。それをいいことにお風呂場へ季龍さんを押し入れてしまった。
ややあって、聞こえてきたシャワーの音にほっとして台所へ向かう。
とりあえずなにか作ろう。食材はたくさんある。…どうせなら、いつかの夜を思い出して冷蔵庫を開けた。
手を動かし続けていると、リビングの扉が開く。…なぜか上半身裸な季龍さん。
「っな…」
言葉を失ったのは、恥ずかしさよりも、その体に刻まれた傷を見たせいだ。
大小の打撲痕らしき青アザが新しいものから、時間が経ったものもある。それに、多分切り傷らしきものもある。ろくに手当てしてないのか軽く膿んでいるものまであった。