私のご主人様~ifストーリー~
「…分かりま……分かった」
キッと睨んだのが効いたのかかなり戸惑いながらも敬語は終わった。
苦笑いすると、季龍さんまで苦笑いする。
「で、食欲はありますか?」
「…ない、ことはない…」
「何ですかそれ…」
「丸1日なにも食べてねぇから」
「んな!?何で食べないんですか!もう、ちょっと待っててくださいよ?」
傷の手当ても放置したあげく、食事すらままなっていないとは…。
季龍さんの生活能力に絶望的になりながら台所に戻って、作りかけていた物を冷蔵庫に帰ってもらって豆腐や消化のいいものを出す。
結局作ったのはおじやになってしまった。季龍さんは大人しくイスに座ったまま待ってくれていた。