私のご主人様~ifストーリー~

いつまでもギクシャクしたままでいたくない。

ここにいる間だけ、以前と同じように過ごしたいと言ってみると季龍さんは了承してくれた。

おまけに、交代でお願い事を聞き合うと約束した。

「琴音から言え」

それだけは譲ってくれなかったけど…。

「…じゃあ、一緒に寝たいです」

「ッ…あ、あぁ………」

さっき抱きついたせいで離れたくなくなったのは秘密。

季龍さんはかなり動揺していたけど、腕枕までしてくれる大サービスだった。

「季龍さん」

「ん?」

「季龍さん?」

「なんだ」

呼んだら応えてくれる。それが嬉しくて何度も呼ぶと、うるさいと口を塞がれた。

「もう寝ろ」

「ふぁい」

頭を撫でられると、ふわふわした気持ちになる。

気持ちよさに身を任せて目を閉じた。
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