私のご主人様~ifストーリー~
その日から季龍さんと生活が始まった。
一緒に過ごす時間は久しぶりだったと思い出すより、自然体で過ごせるようになった。
のんびりしたり、お出掛けしたり、わがまま言ってデートしたり。
立場も、境遇も、何もかも忘れてただ一緒に過ごした。
「琴音、ハンバーグ食いたい」
「じゃあ今夜作りますね」
ちゃっかり好物を指定してくる季龍さんが少し可愛く感じた。
でも、そんな日々は時期に終わる。
元々期限のある休みだ。いつまでも続くなんてあり得ない。
分かってる。分かってるけど…。少しだけさみしい。
そう思ってしまうのは、わがままかな。
こうして一緒の布団で眠ることが出来るのも、あと1日だ。