お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。
見上げると、すらっと背の高い彼は、私よりずっと目線が高くて、うちのお兄ちゃんと同じくらいの身長に見える。


だとしたら、175センチ以上はあるのかなぁ。


なんて思ってたら、


「こういうのは、男にまかせて」


優しい笑顔でそう言われて、申し訳ないけれど、お言葉に甘えることにした。


「あ、ありがとう。それじゃ私、日誌書くね」


「マジで? じゃあよろしく」


「うん」


それにしても、長谷川くんって爽やかな人だなぁ。


あんまり話したことなかったけど、フレンドリーだし、優しいんだな。


結局何もせずに席に戻ると、ノンちゃんがなぜか少しニヤニヤした顔でこっちを見ていて。


「ちょっと~、今椎奈、長谷川くんに頭ポンってされてたじゃん。いいなぁ」


「えっ!」



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