お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。
ウソ。見てたんだ、今の。
「長谷川くんもカッコいいよね~。イケメンだし、バスケ部のエースだし。うちのクラスでは一番モテるんじゃない?」
「そうなんだ」
ノンちゃんに言われて、もう一度チラッと長谷川くんのほうに視線をやる。
でも確かに、言われてみれば確かにイケメンだし、モテるのはわかるかもしれない。
「長谷川くんとか、どう?」
「えぇっ! いや私、そんなに絡んだことないよっ?」
「これから仲良くなっちゃえばいいじゃん~。私、けっこうお似合いだと思うよ」
「そ、そんなっ! 無理だよ!」
「無理じゃないって〜。椎奈は可愛いんだから、その気になればすぐに彼氏できるよっ。お兄ちゃんの言うことなんか無視して、恋しちゃおうよ!」
「うーん……」
たしかに、私も恋がしてみたいとは思うけど、この前の合コンもあんな感じだったし、そもそも私、男の子と話すのが苦手だからなぁ。
そんな簡単にはいかないよね、きっと。
.
*
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「長谷川くんもカッコいいよね~。イケメンだし、バスケ部のエースだし。うちのクラスでは一番モテるんじゃない?」
「そうなんだ」
ノンちゃんに言われて、もう一度チラッと長谷川くんのほうに視線をやる。
でも確かに、言われてみれば確かにイケメンだし、モテるのはわかるかもしれない。
「長谷川くんとか、どう?」
「えぇっ! いや私、そんなに絡んだことないよっ?」
「これから仲良くなっちゃえばいいじゃん~。私、けっこうお似合いだと思うよ」
「そ、そんなっ! 無理だよ!」
「無理じゃないって〜。椎奈は可愛いんだから、その気になればすぐに彼氏できるよっ。お兄ちゃんの言うことなんか無視して、恋しちゃおうよ!」
「うーん……」
たしかに、私も恋がしてみたいとは思うけど、この前の合コンもあんな感じだったし、そもそも私、男の子と話すのが苦手だからなぁ。
そんな簡単にはいかないよね、きっと。
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