お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。
その言葉を聞いて、ハッとした。
あれ? もしかして、覚えてない……?
この前の合コンで助けてもらった時に少し話したし、私のほうは一度見たら忘れられなくてハッキリと彼のこと覚えてたけど……向こうはべつに覚えてないんだ。
そっか、そうだよね。いちいちお客さんのこと一人一人覚えてたりなんて普通しないよね。
ちょっとだけ残念な気持ちになる。
でも、覚えられていたらいたで、合コンに行ってたことがお兄ちゃんにバレちゃうし、逆に良かったのかな。
「はっ、はじめまして……」
緊張しつつも挨拶をする。
そしたらお兄ちゃんがいつもの調子で私の頭を撫でまわしながら彼に紹介してくれた。
「こいつ、俺の自慢の妹の椎奈。3つ下で、今高2。可愛いだろ~?」
「はは。お前ほんとシスコンなんだな」
「いや~、お前も妹を持ってみりゃ分かるって!」
うぅ、お兄ちゃんたら七瀬さんの前でまでこんな調子じゃ恥ずかしいよ。
「ちなみに美影、今日はうちで晩飯食ってくことになってるから」
「えっ!」
ウソ。ご飯食べてくの?
あれ? もしかして、覚えてない……?
この前の合コンで助けてもらった時に少し話したし、私のほうは一度見たら忘れられなくてハッキリと彼のこと覚えてたけど……向こうはべつに覚えてないんだ。
そっか、そうだよね。いちいちお客さんのこと一人一人覚えてたりなんて普通しないよね。
ちょっとだけ残念な気持ちになる。
でも、覚えられていたらいたで、合コンに行ってたことがお兄ちゃんにバレちゃうし、逆に良かったのかな。
「はっ、はじめまして……」
緊張しつつも挨拶をする。
そしたらお兄ちゃんがいつもの調子で私の頭を撫でまわしながら彼に紹介してくれた。
「こいつ、俺の自慢の妹の椎奈。3つ下で、今高2。可愛いだろ~?」
「はは。お前ほんとシスコンなんだな」
「いや~、お前も妹を持ってみりゃ分かるって!」
うぅ、お兄ちゃんたら七瀬さんの前でまでこんな調子じゃ恥ずかしいよ。
「ちなみに美影、今日はうちで晩飯食ってくことになってるから」
「えっ!」
ウソ。ご飯食べてくの?