お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。
さっそくまた仲良く会話して盛り上がる様子を見て、ポカンとしてしまう。


どうしてみんな、初対面同士でそんなに楽しく会話できるの？　すごいよ。


出会いが欲しいとか、男の子と話してみたいとか思って来たものの、自分にはこういう場は向いてないのかもしれない、なんて思ってしまう。


「お待たせしました。こちら、お飲み物になります」


するとその時、一人の若い男の店員さんが、先ほど注文したドリンクを運んできた。


「お、ドリンク来たぞ！　カンパイしよーぜ！」


みんな話を中断し、その店員さんのいるほうに顔を向ける。


だけど、その瞬間、思わず息を飲んだ私。


えっ……。


なぜならその男の人が、ビックリするくらいのイケメンだったから。


すらっとした高身長で細身の体に、黒くてサラサラの髪、切れ長の瞳に薄くて形のいい唇、真っ白な肌、両耳にいくつかのピアス。


白いシャツに腰から巻いた黒いエプロンの制服がすごく似合ってる。


カッコイイを通り越して、「美しい」という言葉がぴったりな男の人。


そのあまりにも整いすぎた容姿に、うっかり見とれてしまいそうになった。


なにこの人、まるでモデルとか、芸能人みたい……。


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