求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
(彼女のことをどう思ってるのか、聞いてみようかな……)
今までは結衣が口出しすることじゃないと黙っていたけれど、今なら正直な気持ちを伝えても許されるのではと思う。
切り出し方を考えていると、遥人がどこか困った様な顔をした。
「仕事とは関係ない。気付いてるだろうなと思ってたけど、全然分かってなかったんだな」
「分かって……え? もしかして私に対して怒ってたの?」
身に覚えは全くないが、いつの間にか遥人を怒らせてしまったのだろうか。
「怒っていたというより、嫉妬してた」
「才賀君が嫉妬?」
あまりに意外な発言だった。彼は嫉妬する方ではなく、される方に見えるけど。
「先週から菅原がやたらと水島さんに絡んでたから。水島さんも受け入れているように見えたから。どうして急に接近したんだと驚いたし、焦って苛立った」
結衣は大きく目を見開いた。