求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~

「最高に似合ってる」

「本当? 嬉しい! ありがとう才賀君」

結衣は幸せな気持ちで、そっとネックレスに触れた。

初めて貰った彼からのプレゼント。一生大切にするつもりだ。

「結衣。さっきは何も要らないって言ったけど撤回していい?」

「もちろん。才賀君は何が欲しい? それとも私が選んで方がいいかな?」

遥人は結衣の肩に右腕を伸ばした。同時に左手を膝の下に。そのままぐいと抱き上げられる。

「えっ? さ、才賀君?」

「いますぐ結衣が欲しくなった」

熱っぽい目で言われ、結衣の顔はぼっと熱を持った。

「あ、あの……」

そのままベッドに運ばれ、横たえられる。

「ネックレスとピアスは付けたままがいいな」

そう言いながら遥人は結衣のワンピースのファスナーを下げて行く。

「え、え……才賀君待って」

「待てない。結衣を愛しているから抱きたいんだ。結衣は嫌なのか?」

「私は……嫌な訳ないよ」

恥ずかしさで顔を赤くしながら結衣が答えると、遥人は機嫌よく目を細め結衣に覆いかぶさって来る。

「愛してる……このまま腕の中に閉じ込めたい」

結衣が答える前に遥人の唇で声を封じられる。

いつも穏やかで理性的な彼だけれど結衣を抱くときは、激しさを見せる。

翻弄されながらも結衣は心から幸せを感じる。

「ん、ん……」

長いキスが終わり、とろりとした目で見つめ合う。

「私も……才賀君の腕の中にいたい」

遥人の腕が結衣をきつく抱きしめた。

「結衣、結婚したい」

「私も。ずっと一緒にいてね」

「ああ。約束だ」

結衣も遥人の体を抱き返した。二度とこの手を離さないと誓いながら。

辛かった時が癒されていくのを感じながら目を閉じた。



end

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