求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
その後、見舞いの件は白川が何度か交渉してくれたが、一向に家族からの許可が降りなかった。
遥人に会う機会を得られず落胆したが、メッセージなら届くかもしれないと何度か送信をした。
『怪我はどうですか? 心配しています。良かったらお見舞いに行きたいので、連絡をください』
これまで敬語なんて使っていなかったのに、なぜか気安い言葉がかけられなくなっていた。
彼の立場を知ったのと、連絡を取れない時間がつくった溝。
遥人を遠く感じる。同時に罪悪感のようものも感じていた。
(才賀君は大変な目に遭っていたのに、私は疑ってしまっていた)
心変わりで逃げただなんて、彼の人柄を想えばがそんな行動をするはずがなかったのに。
そう分かっていても不安が勝ってしまった。
今だって彼が伝えてくれた気持ちと言葉を信じ、自信を持つことが出来ない。
次に会うとき、彼の気持ちが変っていたらどうしようと悪い方にばかり考えている。
遥人からの返信を待ち望んでいたけれど、結局一度も返事が来ることはなかった。
部内や同期仲間の間でも彼の怪我を心配する声がが上がっていた。面会謝絶の為、重症だと思われているのだ。
心苦しく感じながらも白川との約束がある為、結衣は知らないふりをするしかない。
遥人に会う機会を得られず落胆したが、メッセージなら届くかもしれないと何度か送信をした。
『怪我はどうですか? 心配しています。良かったらお見舞いに行きたいので、連絡をください』
これまで敬語なんて使っていなかったのに、なぜか気安い言葉がかけられなくなっていた。
彼の立場を知ったのと、連絡を取れない時間がつくった溝。
遥人を遠く感じる。同時に罪悪感のようものも感じていた。
(才賀君は大変な目に遭っていたのに、私は疑ってしまっていた)
心変わりで逃げただなんて、彼の人柄を想えばがそんな行動をするはずがなかったのに。
そう分かっていても不安が勝ってしまった。
今だって彼が伝えてくれた気持ちと言葉を信じ、自信を持つことが出来ない。
次に会うとき、彼の気持ちが変っていたらどうしようと悪い方にばかり考えている。
遥人からの返信を待ち望んでいたけれど、結局一度も返事が来ることはなかった。
部内や同期仲間の間でも彼の怪我を心配する声がが上がっていた。面会謝絶の為、重症だと思われているのだ。
心苦しく感じながらも白川との約束がある為、結衣は知らないふりをするしかない。