求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
4 諦めるとき
遥人が復帰した十日が経った。
彼は要領よく状況を理解し、元のポジションに戻りつつあった。
会議室での復習は終わり、自席で徐々に仕事を初めている。
ただまだ分からないところもある為、結衣にこっそり質問をしてくる。
その為打合せと称して別室で一時間ほど情報提供するようにしていた。
「水島さん。俺、今期に入ってからセミナーに参加してるみたいなんだけど、詳細分る?」
「あー申し込みしてたよ。外装デザインについてだったかな。ちょっと待ってね」
連城設計の社員は、必要と認められれば会社の経費で講習を受講できる。
その際のセミナー申し込みや講習料金支払いは、結衣たちアシスタントが処理していた。
共有ファイルに記録している受講履歴を確認しなくても遥人がセミナーに行っていたのは知っているが、詳細を見る為にファイルを開く。
「あった。七月だね、詳細はこれ」
ノートパソコンをくるりと反転し、遥人が画面を見られるようにする。
「あー興味ある内容だな。でも全然覚えてない」
遥人は苦笑いを浮かべた。
彼は要領よく状況を理解し、元のポジションに戻りつつあった。
会議室での復習は終わり、自席で徐々に仕事を初めている。
ただまだ分からないところもある為、結衣にこっそり質問をしてくる。
その為打合せと称して別室で一時間ほど情報提供するようにしていた。
「水島さん。俺、今期に入ってからセミナーに参加してるみたいなんだけど、詳細分る?」
「あー申し込みしてたよ。外装デザインについてだったかな。ちょっと待ってね」
連城設計の社員は、必要と認められれば会社の経費で講習を受講できる。
その際のセミナー申し込みや講習料金支払いは、結衣たちアシスタントが処理していた。
共有ファイルに記録している受講履歴を確認しなくても遥人がセミナーに行っていたのは知っているが、詳細を見る為にファイルを開く。
「あった。七月だね、詳細はこれ」
ノートパソコンをくるりと反転し、遥人が画面を見られるようにする。
「あー興味ある内容だな。でも全然覚えてない」
遥人は苦笑いを浮かべた。