求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
それから半月が過ぎ十一月に入ると、遥人は完全に元の仕事に戻り結衣と打合せをする機会はなくなった。
定期的なフォローが必要なくなったからだ。
そうなると遥人との接点が一気に減った。
横浜ホテルの案件があるものの、用件は専用スレッドでの会話で事足りる為、あまり会話の機会がない。
事故に遭う前の遥人は、社内メールで済む用件をあえて口頭で連絡して来てくれていたのだ。
その事実に、今更のように気がついた。
結衣と話さなくなった分、遥人は梓と一緒にいる時間が長くなったようだ。
彼女に一時的に預けていた業務も徐々に戻しているところのようで、用件が多いのもあるが、気がつけばふたりで打合せをしている。
会議室を取ったりはしていないので、結衣の視界にも入って来た。
会話に熱が入っているのか、梓が身を乗り出して遥人のパソコンの画面をのぞき込んだりしているので、ふたりの距離はかなり近い。
そんな光景を見る度に、結衣は溜息が零れるのを止められなかった。
はっきり言って苦痛な時間だった。今も……。
定期的なフォローが必要なくなったからだ。
そうなると遥人との接点が一気に減った。
横浜ホテルの案件があるものの、用件は専用スレッドでの会話で事足りる為、あまり会話の機会がない。
事故に遭う前の遥人は、社内メールで済む用件をあえて口頭で連絡して来てくれていたのだ。
その事実に、今更のように気がついた。
結衣と話さなくなった分、遥人は梓と一緒にいる時間が長くなったようだ。
彼女に一時的に預けていた業務も徐々に戻しているところのようで、用件が多いのもあるが、気がつけばふたりで打合せをしている。
会議室を取ったりはしていないので、結衣の視界にも入って来た。
会話に熱が入っているのか、梓が身を乗り出して遥人のパソコンの画面をのぞき込んだりしているので、ふたりの距離はかなり近い。
そんな光景を見る度に、結衣は溜息が零れるのを止められなかった。
はっきり言って苦痛な時間だった。今も……。