もう一度、I LOVE YOU

龍成と俺

三週間目に入り痺れを切らしたのは
龍成だった。

「倉敷様、倉敷龍成様」

「今日はどうされましたか?」

「あの!河内さんは?」

「公休ですよ。」

「ん、もう‼ あなたもですか?
最近ミクちゃんが離婚したと
聞いてミクちゃんファンが
増えましてね。」

「えっと・・・
そんなつもりじゃなく、
えっと・・・そうそう
歯ブラシ買いに来たんです。
歯ブラシ、歯ブラシ。」

「ふうう〜ん。(。¬д¬。)ホントニ?」

「ちなみにミクさんの携帯番号
・・・とか、」

ε=“おしえられません。“プンプン!!
デスヨネー

龍成は仕方なく目の前のカフェで
昼食を取ろうと椅子を引いた時

目の前をミクが自転車で通過

“オイッ“
「あああー待って、待って」
慌ててカフェを飛び出した!


待ってくれーミクーー
ε==๑๑💦💨💨💨💨💨
自転車は無常にも快速で走り去った。

そこに黒塗りのピカピカした車が
入って行った。

高級車が2つ並んで止まっている。
その後ろから、白いピカピカの
高級車が入って行った。

場所をとる高級車が三台

龍成は仕方なくカフェに戻り
珈琲を頼んだ。

自転車で通過するなら帰りも
この道を通ると、読んだ。

カランカラン🔔カフェベルの方に
目をやるとスーツ姿の勝成が入って
来た。


「«た、龍兄?»どうして?(๏o๏;)」

アラララララ
「Σ(⊙ω⊙)勝成?俺は、歯ブラシ
買いにきたんだよ。
お前仕事は?」

「俺は、歯磨き粉買いに
来た。
仕事は昼休みだよ‼」


それから暫くすると
「Σ(꒪ȏ꒪)
拓哉、どうしたんだよ!」

勝成が叫ぶ!
「お前仕事は?」

「えっと・・・そのミクに・・・」



長い沈黙




同じテーブルにホワホワと湯気を
出してホット珈琲が並ぶ。

☕ ☕ ☕

ふう、ズー、スー
珈琲をすする音がひびいた。

やがてお昼がピークになり三人は
渋々車に戻り出直す事にした。

ライバルが増えれば増える程
オスとしての闘志がわくもんだ‼

甘い考えの、3人はライバルが三人と
思い込んでいた。

しかし最大のライバルが現れた。


三人が車に乗ったてエンジンをかけ
た時、ダボダボの見るから
土建業スタイルの若い男が、買い物
ブクロを下げ、ミクと仲良く通過、

ミクはサラリとしたストレートパーマ
をかけてチャリを押していた。

白いTシャッと薄い水色の短パン
を履き赤いカーディガンは腰に巻い
ていた。

可愛い足が交互に動く。

男もガタイが良く、茶髪、金の
ネックレスをしていた。


見るからに俺らよりかなり年下
ジャーニー〇系。

楽しそうに過ぎて行く2人を三人は
ただ呆然と見送った。

チラッ、チラッ、チラッ
三人は苦笑いも途中で辞めて
何も言わず、白、黒、黒と車を
出してそれぞれの職場へと帰って
行った。


ショックを受けたのは勝成だった。

龍成も拓哉もミクを狙っている、2人
は、俺がミクを狙ってるのは
公表済みだ、拓哉も今更かよ。

龍兄も、父親がちゃんと説明した
はず・・・なのに何で、
何が歯ブラシだよ、嘘つけ‼
歯ブラシなら自分のデパートの倉庫
に、山ずみだろうがー‼

歯の1本に1本、新しい歯ブラシ使っ
ても在庫はあるっちゅうの‼💢


勝成は怒り浸透
さらになんだ?あの茶髪男‼

2人で部屋に居ると思うと気が気じゃ
無い‼勝成は仕事が終わると
ミクのマンション迄車を走らせた。
焦る焦る‼





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