もう一度、I LOVE YOU

勝成よ、お前もか!

しかし勝成は、愛してるとか、大好き
とか、愛情表現はしてくれる。

死んでも離さないとは言ってくれる。

だけど・・・1番聞きたいセリフは
相変わらず聞けない。



結婚しょう、一緒にすもうか。
いつかな?と待ってるのに。


「成美﹏年明け2月33になっ
ちゃうよォ!」

ꉂꉂ(∀)ア!!(∀)ハ!!(∀)ハ!!(∀)ハ!
「だっ、だからァ焦るな‼
おまいさんが33なら私達も33‼」


「デモ‼ あんたの彼氏独占欲強め
なのに?
不思議っちゃ不思議よね。」


「そうだよ、拓哉みたく携帯
持ってウロウロなんて、ないし

デートでトイレ行く時なんか
「持ってて」とか預けて行くし・・・」

成美は缶コーヒーをポンとテーブル
に置いて左手を見せて来た。

《《ジャジャジャジャーン》》

Σ(゚Д゚)スゲェ!!

「私龍成さんと、結婚しマース。」

「うわぁー≧∀≦やったね‼
2人気が合ってたし、お似合い
おめでとう🎊。」


成美は左手をチラチラ揺らしながら
「ありがとう。彼ミクの事気に入って
たみたいだけど・・・

相談に乗ってて、
たまにお茶飲みとか食事とか
誘われて昨日プロポーズして
くれたの。」

「うわぁースピード婚じゃない。」

「そうそう私も33だし、
潮時かなぁと思ってたら血筋よね、

龍成、押せ押せで来るの、
もう子供作ってる。
今度生理来なきゃデキてるよね。
๑´⍢`๑ハァーハッハッハッハハッハッハッハ!!」


そうあの日勝成と成美と龍成さんと
4人で食事に行った。

龍成さんに成美を紹介した時
龍成さんは顔を赤くしていた。

ぶっきらぼうな成美は
「宜しく﹏ミクの親友デッス・・・」
と素っ気無い態度。


ズケズケもの言うし気が気では無く

しかし龍成さんはニコニコして
話を聞いていた。

勝成もニヤニヤ、
「アレ、龍兄が惚れた時よくやるん
だよ。」

と耳打ちした。
テーブルの下で手をプルプル
「ミクの時はあったか?」

「ううん無い・・・マジ‼〃
成美あんなに厳しいのに?」

「アハハハハMかもな〃‼」

そう言えば龍成さん成美にベッタリ
な気がする。

サラダ取り分けたりビール継いだり


「あれは成美さんロックオン
されたな!

あんだけ症状がでたら
もう、逃げられないな‼」


なんて話は成美には内緒だった。
つい、この間の話‼

「ん?何かついてる?」

「ん〜ん?
違うよ、ヤッパリ結婚て縁なんだ
な〜って思ったの。

私も勝成と結婚したーい。」


「はい‼ ホンネ出ましたよ﹏W
そのまま彼に言えばいいじゃん。

ぜーったい!
勝成くんは喜ぶんじゃない?
待ってたりして‼」

「そうかなぁ」

「そうだって‼」


成美は、ꉂˊᗜˋ*ヶラヶラ笑いながら
冷やかしてくる。

これって相談する相手間違えたかなぁ
男にも余り興味無かった成美が
先にゴールインとは、これ如何に!



「ミク﹏w
今日早く終わるから食事
行く?」


「行かない‼」

「じゃあ俺ん家来る?」

「行かない‼」



「・・・なんで?」

「・・・知らない‼」

「なんだよ、その言い方
俺、何かしたか?」

「知らない‼」


「・・・ちょっとなんなん
その態度‼」

「知らない‼」

「ミクがそんなんならしばらく
合わないぞ!いいのか?」

「いい‼」


「は?本気?」

「本気‼」
ブチッ!勝成からの電話は、携帯
とは思えない音を立ててキレた。
正直成美はプロポーズされて
龍成さんは本気見せて来た。

なのに勝成は本気じゃないのかも
しれない。
彼の本気が見えない。

フンッミクもなんか腹たって来て
ムカついてきた。

成美は相談してもいい方に考えて
話にはならないし・・・

ちょっと寂しいな!
私が拓哉と結婚した時も成美は
寂しかったりしたのかな?



あれから、11月も終盤になって来た。
勝成は宣言通り音沙汰無し。


ミクはちょっぴり不安になって
勝成の会社へと様子を見にやって
来た。

この会社には拓哉も務めている、
ミクが出向くと言う事は相当な
勇気がいった。


会社の前を2往復
すると遅い、お昼時なのか、
数人の男女が外へ出てきた。

先頭を歩くのはビシッとスーツ
で決めた勝成
『ウヒョ〜ヤッパリカッコイイ。』
ミクは小さく呟いた。



近くのカフェに数人で御来店‼
ミクもついでに御来店‼


勝成グループの後ろの席に座った。
お昼も一時過ぎていたからか
ポッポッと席も空いてきた。


「倉敷さんは、彼女とか
いるんですかぁ」


「いるっしょ!」
一緒にいた男性が直ぐ答える。


「あー残ねーん。」
クリクリおメメのかわい子ちゃんが
ほっぺをプー

「なんで?俺に惚れてる?」
勝成は嬉しそうに聞いていた。

可愛い24位の彼女は

「デス。」

「マジかよww」
数人の男子はズッコケている、彼女
はどうやらマドンナ的な存在らしい。


「雅美は、ずっと倉敷さんの事
カッコイイ、カッコイイ
と言ってるんですよーアハハハハ」

何人かの同僚はウンウン
頷いている。

「おいおい、倉敷も急な話で
嬉しがってるぞ‼ な倉敷‼」


「ハハハハ冗談でも嬉しいよ。
でも俺来年転職するし
どうなるか分からないからな!
彼女はやめとくよ。」


「わたし、ついて行きます!
倉敷さんについて行きます。」

「オーオー👏🏻👏🏻👏👏
決まったな‼👏👏👏👏

勝成の彼女は雅美ちゃんだな‼」
ヒューヒュー

回りは大盛り上がり。

カフェは2人を祝うハッピーモード
チラッとミクは顔を上げて勝成を
見る。

同僚何人かが勝成と雅美ちゃんと、
名乗る女の子の席を無理やり
くっっけて座らせた。

何考えてんだかなー
勝成鼻が伸びてデレデレしてる
ふうにミ、エ、ル‼

『初々しい』
ミクは思わずくちばしる。

勝成もニヤニヤしながら嬉しそう。



あーあこれから浮気始まるな!
ミクは咄嗟に拓哉の浮気を思い出し
脳内でリンクする。

こうやって、浮気ははじまるのか
ミクは妙に納得した。


2人はくっつけられながらサンド
イッチを食べている。
楽しそう〜

ミクは思わず立ち上がり、
とっておきの笑顔で、

「アラッ‼ 倉敷さん
お久しぶりです、お元気でし
たか?

ブッ(;: ⊙ 3⊙;)・;゙.:’;、ミク‼

まあ、彼女さんですか?
若いしピッチピチピチ

アラッサンドイッチ?
おいしそうね。

…アッチャー(×Д×lll)💦՞ ՞ ՞…

サンドイッチも負けないくらい
おふたりもサンドイッチ
み.た.い. そんなにペッタンコ
じゃ・・・うふふ

中身がでちゃうわよ。
お.似.合.い。」


手に取ったカップの、手の力が
ぬけ、珈琲をボトン(;꒪ö꒪)
パリンパリン “パ“ リーン

珈琲カップは軽い音をたてながら
勢い良く割れた。


勝成の目はパカーンと見開いた
ままだった。

(꒪ω꒪υ)💦


そこにいた全員は、ポカーン。
カフェに流れる優しいジャズの
トランペットの音が静まり
かえった店にプフアーンプゥープウー
🎺🎺🎺

と響いていた。
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